ここ数年、ドライブレコーダーをいろいろな形に進化して前方だけではなく後方も録画できるものや360°車内も含めて録画できるもの、ドアミラーにもカメラを付けてサイドも録画できるものなど多種多様になっています。
その中でも最近主流になりつつあるのは車のルームミラーに取り付ける「ミラー型ドライブレコーダー」ではないでしょうか。
ミラー部分が液晶ディスプレイになっておりデジタルインナーミラーとしても使うことができます。車種によってはドライブレコーダーとしての機能よりこのデジタルインナーミラーとしての魅力を感じる方もいると思います。
AUTO-VOX V5をヴェルファイア30系後期型に取り付け
目次
僕は今まで、仕事で乗っているハイエースにAUTO-VOX X2を取り付けて使ってきました。乗用車のヴェルファイアには別のメーカーのミラー型ドライブレコーダーを付けていたんですが、動作がイマイチで買い替えを検討していました。
そんなころAUTO-VOXから右ハンドル車向けのミラー型ドラレコ「AUTO-VOX V5」が発売され、速攻で購入・取付を行いました。
日本の道路には右側カメラのミラー型ドラレコが最適
V5が発売されるまではミラー型ドライブレコーダーのカメラと言えば、本体向かって左側に伸びる製品がほとんどでした。
これを右ハンドルの日本車に取り付けると本体を運転席側に傾けることになりますので撮影のが画角が悪くなります。
その上、最近の車はルームミラー周りに運転支援用のセンサーが設置されていることが多く、録画映像にそういったセンサー類が映り込んでしまうという問題も多々ありました。
ヴェルファイアの場合、助手席側にワイパーを自動動作させる雨滴検知センサーもついていて、左カメラの製品ではより一層の死角ができてしまいます。
そういった問題点を右側カメラのV5がいろいろ解決してくれました。今ではこれに追随する製品がいろんなメーカーから発売されていますね。
AUTO-VOX V5は駐車監視機能の動作方法が少し難点
いろいろなメーカーのドライブレコーダーに駐車監視機能という機能が搭載されています。これはミラー型に限らず従来のカメラのみの製品でも大半が搭載されています。
駐車監視機能とは車のエンジンを切っているときにある程度の振動が車にあると自動的に電源が入り当て逃げしようとする車などを撮影するという機能です。
「エンジンを切っているとき」ということはドライブレコーダーには電源が供給されていません。多くの製品でこの機能は内蔵されているバッテリーで動作させています。
先ほど紹介したAUTO-VOX X2も駐車監視機能は内蔵バッテリーで動作するようになっています。
ところがAUTO-VOX V5にはバッテリーが内蔵されていません。V5で駐車監視機能を動作させるにはエンジンを切っても12Vが通電したままの電源「常時電源」を接続する必要があります。
常時電源を供給するための専用ケーブルが販売されている
ドライブレコーダーの製造元であるAUTO-VOXがV5向けに常時電源を接続するためのケーブルを発売しています。
低背型↓
平型↓
ミニ平型↓
ケーブルはヒューズボックスからヒューズを差し替えて電源を取り出す仕組みになっていますので、車のヒューズ形状に合わせて3種類のケーブルが用意されています。自分が乗っている車のヒューズ形状が「低背型」、「ミニ平型」、「平型」のどれになるのか購入前に確認が必要です。
AUTO-VOX V5に合わせてUSB タイプCになっています。
ケーブルの接続はヒューズボックスへ
常時電気が流れている電源はヒューズボックスから取りだし可能です。
この記事で紹介しているのはヴェルファイア/アルファード30系後期型の場合になります。
ヒューズは助手席側の足元にあります。足元に頭を突っ込んで見上げる感じです。
ヒューズボックスのフタにヒューズの内訳が書いてありますが、中央の列の上2つが常時電源が流れているヒューズです。
Y端子側のケーブルはボディーの金属部分に挟んで固定します。
ドラレコの電源はドライバーが手動でON/OFF
AUTO-VOX V5に常時電源を接続すると当然画面にカメラの映像が映って録画が始まります。
車を停車させてエンジンを切ってもドライブレコーダーは動作し続けていて電源が切れる気配がありません。
常時電源で接続しているので当然といえば当然ですが、ドラレコの電源はドライバーが手動でOFFにする必要があります。
ドラレコ本体の下側に物理ボタンがついていて、これを長押しすると電源がOFFになり駐車監視モードに移行します。
逆を言うと、エンジンを切った後、電源を切り忘れるとドラレコの液晶画面は点いたままで録画を続けることになります。
一応、電源ケーブルは車のバッテリー電圧が11.6Vを下回ると通電が遮断されるので、バッテリーがあがってしまうことはないと思いますが、ここはちょっと不安要素ですね。
駐車監視機能を振動させて感度を試してみる
AUTO-VOX V5は振動検知感度を3段階から選択できますが、一番高い設定にして試してみました。
結果ですが、まず車のドアを閉める程度の振動では検知されません。感度は最高設定でこれ以上敏感にはできませんので、隣の車がドアをぶつけてくるとか、その程度の衝撃は検知できないようです。
どのくらいの衝撃で反応したかというと、本体を手で直接「ドンドンッ」と叩くくらいの衝撃で反応しました。
結論としては、駐車中にほかの車がダイレクトに自車にぶつかってくるようなそんな衝撃がないと反応しない。そんな感じです。
駐車監視中の録画データは自動では消去されないので、あんまり敏感だとどんどんデータが溜まっていってしまい普段の録画データが保存できなくなってしまいますので、それよりはいいのかもしれません。
まとめ
今回はミラー型ドライブレコーダー「AUTO-VOX V5」に常時電源を接続して「駐車監視機能」を試してみました。
ファームウェアのバージョンアップ等でもう少し作り込めるような気がしますが、駐車監視機能だけを見てみると若干物足りない気がしました。
ただ、通常のドライブレコーダーやデジタルインナーミラーとしては必要十分な性能を持っていますので悪くない製品だと思います。
今回の記事はYouTubeのチャンネルでもアップしていますのでぜひチェックしてみてください。